セルフ式ガソリンスタンドでAIが給油許可や監視を行う実証実験を実施

株式会社ELEMENTSは、この度、コスモ石油マーケティング株式会社および株式会社タツノと、セルフ式ガソリンスタンドにおける人手不足解消に向けたAI自動給油許可監視システム(以下「本システム」)の実証実験を実施しました。

これまでもスタッフによる通常の目視確認と並行した実験は行ってきましたが、今回初めてAIだけで給油許可判断や監視を行う実運用に向けた検証をしました。結果、高精度でAIによる許可判定および監視が行われ、有用性を確認することができました。これにより、現在スタッフが行っている業務をAIに代替させ、店舗における省人化や既存スタッフの高付加価値販売へのシフトのほか、AIのサポートでヒューマンエラーなどによる事故やトラブルを防ぐなど現状以上の安全確保の実現が期待されます。

なお、本取り組みは、経済産業省エネルギー庁の「令和4年度 先進的SS事業モデル構築事業」の一環で実施しているものです。

(実証実験の様子)

(実証実験の様子)

※参考情報
<背景>
セルフ式ガソリンスタンドにおいては、引火性に代表されるガソリン・軽油等の危険性の観点から、スタッフが顧客の給油作業の監視および許可を行うことが法令で義務づけられています。一方で、スタッフの確保は都心・郊外問わず不安定で人材不足が深刻な状況です。

これを受けELEMENTSは、人間の行動特性を学習し、行動の予測を行うELEMENTSの基盤技術を活用して、2018年よりコスモ石油マーケティングとタツノとともに、業務負担の軽減や省人化の実現に向けた本システムの開発に着手してきました。

<AI自動給油許可監視システムの仕組み>
AI自動給油許可監視システムとは、給油者がガソリンの給油や灯油の注油をする際に、ノズルを計量機から外して、給油や注油を開始する際の許可判定、および給油や注油が完了した際にノズルを計量機に戻すまでの監視をAIが行うものです。セルフ式ガソリンスタンドのレーンにカメラを設置し、AIによる画像認識技術で、カメラより取得された画像情報などから正常な給油姿勢であれば給油の許可を、給油の際に火気の疑いがある際や、ポリタンクや携行缶への給油が疑われる際は、給油の停止を自動で行います。

■コスモ石油マーケティング株式会社
所在地:東京都港区芝浦1-1-1
代表者:森山 幸二
設立:2015年2月
Webサイト:https://com.cosmo-oil.co.jp/company/overview.html

■株式会社タツノ
所在地:東京都港区三田三丁目2番6号
代表者:龍野 廣道
設立:1911年5月
Webサイト:https://tatsuno-corporation.com/jp/

■株式会社ELEMENTS
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階
代表者:久田 康弘
設立:2013年12月
主要グループ会社:株式会社Liquid、株式会社MYCITY、株式会社IDEAL、X PLACE株式会社、株式会社SYMBOL
Webサイト:https://elementsinc.jp/

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ELEMENTS 広報
E-mail:[email protected]