株式会社MyCity

大矢 寛

CTO

2018年入社

Hiroshi Ohya

Company Plofile

世の中の「個人最適」をつくりだすELEMENTSグループにおいて、常に働き方や暮らし方が変化し続ける「住」のジャンルにて、「都市とあなたをつなぐ」をビジョンにリアルとデジタルの世界をつなぐIoTソリューションの開発と提供を実施。

─ オフィススペースを前提とした「空間の可視化」への挑戦

家や職場における生活空間の解析に取り組むMYCITY

個人最適をつくりだすELEMENTSグループの中でも「住」のジャンルに挑み、目には見えない生活の「空間」に着目した事業を展開している。2017年の創業時から、まずは職場(オフィス)での環境における「空間の可視化」に取り組み、2018年にフリーアドレスのオフィス内における働く人の1人ひとりが、自分に最適な場所を探すことを目的とした、働き方改革支援IoTサービス「MyPlace for Office」をリリース。オフィスビル設備との連携やELEMENTSグループが蓄積してきた各種センサーの技術を通じて、同僚の位置検索や共用部の混雑把握に加え、空調操作までを可能とした「働き方の見える化」を行った。

当時はオフィスのフリーアドレス化が推進されていた時代。フリーアドレス化は、同じ会社の空間で同じミッションの仕事をしているのに、座席の固定によって起こる、コミュニケーションの固定化を解決することを目的とする会社が多かったが、同時にフリーアドレス化をしても、結局は「いつものメンバーといつもの座席に座ってしまう問題」が発生していた。

そこで、MYCITYはこの問題に着目し、個人の位置検索を自動に取得することで、これまでの座席固定オフィスとフリーアドレスオフィスの「良いとこ取り」を目指した。個人の位置情報が一目で把握出来ることにより、フリーアドレスオフィスにおける「あの人は今、どこにいる?」や「ちょっと、あの人に聞きたい」といったニーズにスムーズに対応。結果として、チーム内の生産性の向上と、違う部署同士が関わることで生まれるクリエイティビティの両立を実現したのだ。2019年3月に竣工した東急不動産の「渋谷ソラスタ(SHIBUYA SOLASTA)」では「MyPlace for Office」を全面導入。館内の2,000個のセンサーから利用者3,000人の個人や組織のデータを取得し、「空間の可視化」をすることで、オフィス内におけるIoT化という新しいアプローチでの働き方改革を推進する取り組みとなった。

─ 突如やってきた2020年。激変する働く環境に立ち向かう

 

オフィススペース内の可視化に成功したMYCITYが次に取り組んだ課題は、恐らく東京オリンピック開催時にやってくるであろうと予想されていたリモートワーク上での「デジタルオフィス」と既存の「物理オフィス」の共存であった。物理空間における個人や組織のデータを取得し、デジタルオフィスと物理オフィスが融合された世界を作り出すことを目指していたのだ。

しかし、2020年4月の緊急事態宣言発令により、強烈な勢いでリモートワークが広まり、「デジタルオフィス」を前提とした時代を突如迎えることになった。物理空間をベースに働き方の課題を解いていたMYCITYにとっては、描こうとした未来の世界線における順序が逆転してしまったのだ。

この世の中の大きな変化に立ち向かうため、即座にデジタルオフィス内での空間解析を行うことに注力。大矢も日々激変する世界の中で「まずは、自分たちがやれることをすぐにやった」と前向きに取り組んだ。

まずはオンラインミーティングの可視化に着手し、コミュニケーションの分断が発生する再アクセス数の集計や、対象者の口が動いた分数や表情分析から理解度を可視化する、テレワーク・オンライン会議上での分析システムを2021年5月にリリース。大矢は「いずれは対象者の笑顔などの細かい表情までを分析し、さらに具体的なデジタル上での可視化をしていきたい」と意気込む。

─ 個人の最適化が組織の新しい「ルール」をつくりだす

会社のカルチャーや組織のルールをはじめとした「働き方」という概念はとても抽象的であり、言語化することがとても難しい。この壮大な課題に対して、MYCITYはELEMENTSグループの掲げる個人最適をベースとしたアプローチで立ち向かう。

特に、リモートワーク上での「デジタルオフィス」の働き方における課題は歴史的背景や既存のルールがなく、定義付けをすることがとても難しい。デジタル空間でのコミュニケーションと物理空間でのコミュニケーションでは、仕事上におけるコミュニケーションの量も質もが全く異なるのだ。これは同時に一人ひとりの働き方の「不安要素」も異なることを意味する。例えば、相手のカメラがオフになっている状態でのオンライン会議で暗闇に話しかけているような不安を抱く人もいれば、物理空間ではよくある、隣の席の人への「ちょっと、今、良いですか?」が出来なくなることが不安な人もいる。このような一人ひとりの働き方における不安を紐解いていかないと、個人の集団である組織にとっての「働き方」という新たなルールの定義づけは出来ない。

時代が激変している今、日本中で社内コミュニケーション上の大きな変化に対応出来ていないケースが相次いでいる。それが結果として組織の無駄や不利益に繋がってしまうのだ。

組織のルールが明確に可視化・言語化することで、誰もが自由に自分のパフォーマンスが最大化できる組織を選び、自分が取り組みたい課題に自分らしく挑めるような世界をつくりたい。これは、間違いなく未だに誰も解いていない社会課題だ。

だからこそ、MYCITYは個人のデータを取得し、一人ひとりの不安を紐解くことで、その蓄積されたデータを組織に還元するチャレンジを続ける。さらに、「不安要素」だけでなく、個人における「自分はこの作業にどのくらい集中しているのか?どんなシーンであれば生産性の上がる働き方が出来ているのか?」といった、個人が自分自身では知れないことへの支援までもができるような可視化が実現すれば、組織全体のルールづくりへの道は絶対的に近くなる。

故にMYCITYが取り組むべき課題はこれからも増え続けるだろう。しかし、大矢は「今の課題を解決した未来がやってきても、また、その世界に新しい課題は絶対に生まれる」と断言しつつも、同時に「そしたら、また未来でその新しい課題を解けば良い」と笑顔で言い切る。MYCITYの立ち向かう課題は壮大だからこそ、今日も大矢は未来を見据えて前を向く。

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